2025/5/3
家具の組み継ぎ
現場で大工さんの道具箱に入っている変わった形の
ノミやカンナを見ていたら
『道具じゃなく箱に気づいて欲しいんだよね〜』
と促され道具箱の角を見てみたらなんとも複雑な組み継ぎ!
シンプルに組んでいるロッキング加工は家具屋さんで
目にしますが どういう角度で組むのかも謎な組み継ぎ。
『若い時はそんな事して遊んでたんだ』と誇らしげに語る70代のT棟梁。
(多分)50年以上現場でハードに使われてきたであろう道具箱。
手間暇かけて強く組んだ組み手は頑丈でまだまだ現役でした。
電動工具が発達したりプレカットが主流になったりで
大工さんが組手の加工をする機会もほとんど無くなって
しまいましたが手加工が木工の原点。
T棟梁にも道具箱と同じくまだまだ現役で頑張ってもらい
後進に技術の継承をお願いしたいですね。